干し柿作りました
うちのパティシエが友人から柿をたくさんもらってきました。
友人のおじいさんが育てている柿だそうで(後日、友人がおじいさんと一緒に来店してくれました)、吊るし柿にする種類だそうです。吊るして空気に触れることで渋みが抜けていき、逆に甘みが増加していくという不思議な特徴を持つ柿の一種で、最終的には干し柿になります。ほかにはぬるま湯にひたして渋を抜くあわし柿なんかもあります。いただいた柿の種類を調べてみたのですが、日本にはなんと50数種類の柿が存在しているらしく、吊るし柿にする種類だけでも10種類以上あったので特定は困難でした。ただ、角張った外見、種がないという特徴から、おそらく平核無(ひらたねなし)という品種である可能性が高そうです。
ネットで干し柿の作り方を検索して、10日間縁側で吊るしました。縁側のお客さんには邪魔だったかもしれません(すみません)。で、できたのがこれです↓
水分が抜け大きさは半分以下になり、外側は干し柿の風合いがありますが、中は半熟の最高の出来! 試食してみると、古き良きマイルドで自然な甘さが口の中に広がります。正月に食べる干し柿とはだいぶ違う瑞々しいレアな美味しさが新鮮!
その名作(自画自賛)干し柿を使った料理がこれです。豆腐をクリームチーズと合わせるという、うちのシェフの発想がイケてますが、これがまた干し柿と共演して美味しいのです。干し柿のナチュラルな甘さが、クリームチーズで濃厚になったふわふわの豆腐にものすごくマッチしています。干し柿はたくさん作りましたが数に限りがありますので、今週のランチにすべて提供できるとは限りません。早めのご来店をオススメします。